円立寺の菩提樹
[2015年2月25日]
[2015年2月25日]
茂原市指定文化財(昭和48年1月10日指定)
この菩提樹はいつの頃か一人の千願寺僧(せんがんじそう)がここの寺を訪れ、携えて来た1本の杖を帰りぎわに門前へ突きさして行ったものが、根付いて枝葉を出し次第に成長し大樹になったと伝えられる。
この樹はシナノキ科に属する落葉高木で、枝分かれしてよく茂り、葉の先端裏側に灰かっ色の毛が密生し、球形の実を結ぶ変わった習性で、樹肌や葉で疣(いぼ)をこすると不思議によく癒るといわれている。
約800~900年を経たといわれた老木の主幹は枯れ、今は台木から出た10本近くの芽木が大木となっている。
インドの釈迦がその下で菩提を成就し、仏となったといわれる菩提樹とは違うが、県下には珍しい樹種である。
開庁時間:8時30分~17時15分(土曜、日曜、祝日、年末年始12月29日~1月3日は除く)