毎日いきいき、ゆっくりコミュニケーション
くらし快適・マイタウン・もばら
中心市街地の空洞化が全国的に深刻な社会問題となってきたことから、中心市街地の活性化を図るため「中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律(中心市街地活性化法)」が平成10年7月に施行されました。こうした状況を踏まえ、市では平成12年3月に「茂原市中心市街地活性化基本計画」を策定しましたのでその概要をお知らせします。
1.中心市街地の今・・・
中心市街地は、古くから商業、業務など様々な機能が集まり、人々の生活や娯楽や交流の場となり、また長い歴史の中で独自の文化や伝統を育むなど、その街の活力や個性を代表する「顔」ともいうべき場所です。
しかし近年、モータリゼーションの進展への対応の遅れ、商業を取り巻く環境の変化、人口の減少と高齢化などのなどを背景に、中心市街地の衰退・空洞化という問題が深刻化しています。郊外でしか買い物が出来なくなると、車を使えないお年寄りが取り残され、商店主がいないと祭りや学校行事の支え手がいなくなり、地域社会が崩壊してしまいます。
今、中心市街地は人が住み、育ち、学び、働き、交流する場として再生することが強く求められています。
2.茂原市の中心市街地はどこ?
ターミナル拠点である茂原駅から歩いて移動が出来る範囲を基本とし、駅や区画整理区域を包含するおおむね商業系用途区域で構成される約60haです。
3.茂原市の中心市街地の将来像は?
(1)茂原市の中心市街地の商業の基本構造
・茂原の大きなゾーン分けにおいては、駅前立地を生かした駅前ゾーン、ロードサイド型の商業集積ゾーン、市役所を中心とした公共公益ゾーンの3つに分けられる。このことから、中心市街地といえる駅前ゾーンは、ロードサイドの商業集積と同質間競争をしない、新しい質を持った駅前地区の機能の整備、空間の創造が必要とされる。
(2)商業地としての再整備を進めつつ、新しい要素を導入する
・茂原市中心市街地の基本方向としては、くらしの消費型の「快適居場所空間」を形成することがあげられる。このため、地区の再整備を進めるなかで商業施設、業務施設、市民サービス施設や都市型居住の整備を進めていくことが必要である。
・中心市街地は、公共アクセスの中心であり、集客性は高く、市民・住民の志向にあった新しい要素の導入の可能性は高い地区といえる。市民の新しいニーズに応える拠点機能・施設の創造が求められるところである。
(3)中心市街地の新しい拠点整備のイメージ
・これからの市民の大きなニーズであろう「健康志向」に対応する拠点施設の整備がイメージされる。ココロとカラダの健康維持をするための様々な施設をショッピングセンター的な方法でテナントミックスすることが考えられる。また、同様にクリニック的要素とアミューズメント、アメニティ的な施設、空間とのミックス等も考えられる。
4.中心市街地の拠点と軸
(1)拠点
1.駅前周辺拠点市の玄関口、ターミナル性を活かした商業核(再活用)を含む、専門店や業務、市民サービス機能、都市型住宅の複合する地区であり、市のゲートととも位置づけられる拠点地区である。今後は、基盤整備等に併せた商業機能の機能更新や集約化、市民サービス機能や新しい都市型住宅、業務機能の充実・強化を図り、よりよい拠点性、ゲート性の強化を図る地区である。
2.行政・市民サービス拠点市役所、市民会館、地方合同庁舎等の行政、市民サービス機能の集積の集積する地区で、中心市街地の西端の拠点地区である。
3.カーアクセス型拠点商業核(関連拠点)国道128号バイパスと主要地方道千葉・茂原線交差点周辺地区で、近年急速に大規模複合商業施設やカーアクセス型飲食店、専門店等の集積が進んだ地区であり,広域を含めた市内の主要な商業の集積地及び拠点である。地区全体の環境や景観などは統一感に欠けたり、雑然とした地区イメージであり、これらの改善を図ることが必要である。
(2)軸
1.シンボル軸駅前拠点と行政・市民サービス拠点を結ぶ駅前通り、榎町通り、昌平町通り及び沿道地区であり、市の中心の発展(歴史)はこの軸上に推移してきており、また市の一大イベントである七夕まつりもこの軸を中心に展開されており、都市(まち)のシンボル軸である。
2.その他行政・市民サービス拠点とカーアクセス型拠点商業核との連結は、国道バイパス(車)及び豊田川プロムナード(歩行者等)による。駅前核とカーアクセス型拠点商業核とは、距離的にはかなり離れていることから、シャトルバスや中心市街地を循環するミニバス等による連結・連携の強化を図ることが考えられる。
5.中心市街地活性化プロジェクト
1.中心市街地の商業・交流・文化・生活支援機能、都市型住宅の充実・強化- サンヴェル(駅南口再開発ビル)の空床活用事業
- 銀座地区ミニ再開発の検討
- 元気プラザ計画
- 空き店舗活用事業の推進
- 茂原商工会館リニューアル事業
- 仮称青少年文化センターの検討
- 都市型スポーツ施設の検討
- 都心部住宅整備の促進
- 憩いと賑わいの広場整備事業
- 通り抜け通路・ポケットパーク整備事業
- 街並み整備事業
- 茂原駅前通り地区土地区画整理事業
- 都市計画街路事業の整備促進
- 共通駐車場券システムの検討
- 駐車場案内システムの活用
- 都心循環バスの検討
- タウン・プロモーション事業
- 共通ポイントカード事業の検討
- 商店街デリバリーサービスの検討
- TMO(タウン・マネージメント・オーガナイゼーション)の検討
6.事業推進体制
1.庁内体制の整備・強化本基本計画の策定にあたっては、庁内の検討・調整組織として担当者会議(ワーキンググループ)及び担当課長レベルの連絡調整会議を組織し、全庁的な検討を経て作成したものである。今後の事業の円滑な推進にあたっては、これまでの組織を検討・調整機能から、事業実施推進組織へと継続、発展させていくものとする。
2.検討事業等の継続的検討への支援策本基本計画で取り上げた事業においても、今後とも検討を深め早期の事業化を図るもの、事業等の熟度の醸成を図る必要のあるもの等があり、これらの事業の検討について、一定期間の支援を行っていくことが必要と考えられる。このような地権者や市民等のまちづくり事業検討への支援策として、まちなみデザイン推進事業の適用や市独自の支援策の充実・整備が必要である。また、商業者関連の事業検討に対しては、商工会議所との連携により、中心市街地活性化基金(TMO基金)によるコンセンサス形成事業等を活用していくことが望まれる。
3.TMOの設立に向けて中心市街地のまちづくりや商業等の活性化に向けた取り組みを円滑に進め、まちづくりを総合的にコーディネートしていく組織の一つとして、中心市街地活性化法に位置づけられたTMOがある。現段階ではTMOで取り扱う事業、組織構成等が不明確であるため、TMOの組織の整備を可能な限り早急に行うことが必要です。このため本基本計画を受け、行政・商工会議所・商店街関係者等による「もばらTMO」の設立に向けた検討、研究を行うこととする。
※平成15年10月に茂原商工会議所TMO構想が認定を受け、TMO茂原として発足しました。
中心市街地の活性化の推進にあたっては、市民のさまざまな暮らしに対応した時間消費型施設の受け皿作りが必要であり、これには茂原市民の積極的な参画による意見や意向の汲み上げが不可欠である。また、「まち中」の施設、空間を利用頻度の高いものにしていくためには、市民にとって使い勝手のよい施設等としていくための中身の検討が必要である。
このためには、市民の声を反映できる「まちづくり会議」的な組織の早急な発足が求められ、いわば市民運動として「わがまち意識の醸成」を図っていくことが望まれる。
