大芝の七夕馬製作技術
大芝の七夕馬制作技術
茂原市大芝地区に伝承されている「大芝の七夕馬制作技術」が、国による「記録作成等の措置を講ずるべき無形の民俗文化財 」として、令和4年1月21日に選択されました。千葉県文化財課のウェブサイトにも掲載しておりますので、あわせてご覧いただければと思います。
七夕馬とは
七夕に草木で牛や馬を作って飾るものです。茂原市ではかやかや馬とも呼ばれていて、大きな馬と小さな牛の一対を一組としています。このような習俗は、東北地方や関東地方に主に分布していますが、特に千葉県において広く伝承されており、さまざまな形状、飾り方や行事が県内各所で伝承されています。
どうして大芝地区の制作技術が選択されたのか
茂原市大芝地区で制作されてきた七夕馬は、大型で装飾性が高く、地域的な特色が顕著に表れています。大芝の七夕馬は、長さ約80cm、高さ約60cm、牛は長さ約25cm、高さ約15cmの大きさで制作されてきました。手間をかけて精巧につくられていた七夕馬は、全国的にも類例がないものとなっております。昭和30年代までは農家の副業として盛んに作られておりました。茂原市でも、特産品として六斎市で売り買いされていましたが、農家の減少や高齢化が進み、変容や消滅のおそれが高くなっており、今回国による選択となりました。
実物や制作の見学ができる場所はありますか
実物の見学につきましては、茂原市役所生涯学習課(9階)及び茂原市美術館・郷土資料館に展示しております。
制作につきましては、千葉県立房総のむらで毎年夏季に見学できます。詳細につきましては房総のむら(0476-95-3333)に問い合わせてください。
また、映像記録として、千葉県教育委員会が企画、千葉テレビが制作した「房総プロムナード」シリーズのうち、「七夕のころ」「七夕の行事」という番組があり、千葉県総合教育センターにて借用することができます。
国による「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」とは
無形の民俗文化財において、国等に指定されているもの以外の中から、特に記録作成などの必要のあるものについて選択し、必要に応じて国が記録を作成したり、地方公共団体の行う調査事業掉尾女性を行っているものとなります。大芝の七夕馬制作技術を含めて、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財は、651件選択されております。
お問い合わせ
茂原市役所
・教育委員会教育部・生涯学習課
電話:0475-20-1559
FAX:0475-20-1607
お問い合わせフォーム
[トップ]