木造地蔵菩薩立像
- 初版公開日:[2024年07月16日]
- 更新日:[2024年7月16日]
- ID:6999
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木造地蔵菩薩立像
茂原市指定文化財(令和4年2月16日指定)
所在地:茂原市三ヶ谷1361
所有者:宗教法人永興寺
天台宗の永興寺に安置されている木造地蔵菩薩立像は、像高74.5cm、肘張25.6cm、腹奥13.1cmの一木割矧造で、現在は、後世の補修と思われる脚部、足先等を除いて材質は榧材と推定される。
『千葉県長生郡鶴枝村風土記』の「永興寺」の項には「釈迦如来ヲ以テ本尊トス、(中略)本堂モト山上ニアリ、地蔵巡礼第二十番ナリシガ、祝融ノ災ニ罹リ、今痕跡ナシ」云々とあることから、同寺の旧本尊と思われる。制作年代は、現本尊の木造釈迦如来立像とほぼ同時期の鎌倉時代と推定されている。
また、胎内には梵字による墨書銘があり、「佛眼真言」(頭部前面)、「大日如来三身真言」(首柄前面)、「釈迦如来・多宝如来」等(身体部前面)、「宝篋印陀羅尼」(身体部背面)を表わす文言が残されている。