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あしあと

    特定外来生物

    • 初版公開日:[2022年03月01日]
    • 更新日:[2024年7月3日]
    • ID:1787

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    特定外来生物とは

    特定外来生物とは、海外起源の外来種で、生態系や人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれのある生物で、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づいて指定された生物のことです。

    特定外来生物に指定されたものについては以下の項目について規制されます。

    • 飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止されます。
    • 輸入することが原則禁止されます。
    • 野外へ放つ、植える及びまくことが禁止されます。
    • 許可を受けて飼養等する者が、飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡しなどをすることが禁止されます。これには販売することも含まれます。
    • 許可を受けて飼養等する場合、その個体等にマイクロチップを埋め込むなどの個体識別等の措置を講じる義務があります。

    外来生物の対策等

    外来種被害予防三原則

    外来種による被害を予防するために

    1. 入れない ~悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」。
    2. 捨てない ~飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む)。
    3. 拡げない ~既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)。
    すなわち・・・
    1. 生態系等への悪影響を及ぼすかもしれない外来種はむやみに非自然分布域に「入れない」ことがまず重要で、
    2. もし、すでに非自然分布域に入っており、飼っている外来種がいる場合は野外に出さないために絶対に「捨てない」ことが必要で、
    3. 野外で外来種が繁殖してしまっている場合には、少なくともそれ以上「拡げない」ことが大切
    というものです。外来種に関わる際には、この原則を心にとめ、適切な対応とご理解・ご協力を切にお願いします。

    特定外来生物の例

    ナルトサワギク(植物)

    ナルトサワギクの写真

    マダガスカル原産。アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどにも分布しています。キク科の一年生または多年生草本で、高さは30~70センチメートル程です。海辺の埋立地、空き地、河川などで生育します。家畜が食べると中毒をおこすおそれがありますので、注意してください。

    オオキンケイギク(植物)

    オオキンケイギクの全景
    オオキンケイギクの葉

    北アメリカ(ミシガン~フロリダ、ニューメキシコ)原産です。キク科の多年生草本で、高さは30~70センチメートル程度です。河川敷、線路際、海岸など、日当たりの良いところに生育します。開花時期は5~7月。直径5~7センチメートルの黄橙色の花を咲かせます。葉は細長いへら状をしており対生します。詳しくは以下のリーフレットをご覧ください。

    生えているのを見かけたら駆除してください

    自身の所有地や管理地でオオキンケイギクが生えている場合は、除草をお願いします。

    自治会等で行う地域清掃や草刈りと併せて駆除することも効果的です。

    駆除の方法

    オオキンケイギクは、同じ株から何年も花を咲かせる多年草です。
    駆除するには、種子ができる前に花を刈り取ること、根から引き抜くことの両方を繰り返し行うことが効果的です。

    時期

    夏から秋にかけて種をつけるため、花が咲き始めの5月上旬ころに実施すると最も効果的です。

    処分方法

    1. 根ごと株を引き抜く
      多年草なので、根が残るとまた生えてきます。
    2. 袋に入れて枯らす
      種子や根を落とさないように袋を密閉して、数日間天日にさらして枯らしてください。
    3. 「燃えるゴミ」として出す
      通常の燃えるゴミと同様に処分してください。

    ナガエツルノゲイトウ

    ナガエツルノゲイトウ写真

    写真:千葉県

    ヒユ科に分類される南米原産の多年草です。茎はストロー状でわずかな力でも節から簡単に折れます。数センチメートル程度の茎や根の切れ端からでも再生することができる拡散力の強い植物です。

    乾燥に強く、ちぎれた茎片で容易に増殖し、在来種を駆逐するにとどまらず、その繁殖力で水田や水田の畔(あぜ)を覆ったり、水面にマット状に繁殖できることから、水路を塞(ふさ)ぎ、激しい降雨時には水路の溢(あふ)れを引き起こす可能性もあります。

    そのため、見つけても、栽培、運搬しないでください。

    所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

    駆除の際は、土中の茎から引き抜いてよく乾燥させ、枯死させてから、可燃ごみとして処分してください。

    また、ちぎれたかけらで容易に繁殖してしまうため、水路の下流へ流れないようネットを張るなどの対策をしたうえで行ってください。

    オオフサモ

    オオフサモ写真1
    オオフサモ写真2

     オオフサモは、観賞用の水草として持ち込まれたものが、野外で繁殖するようになったもので、主に河川や水路で確認されています。

     所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

     駆除の際は、土中の匍匐茎(ほふくけい)で越冬する性質があるため、土中の茎から引き抜いてよく乾燥させ、枯死させてから、可燃ごみとして処分してください。

     また、ちぎれたかけらで容易に繁殖してしまうため、水路の下流へ流れないようネットを張るなどの対策をしたうえで行ってください。

    ヒアリ(昆虫類)

    ヒアリ写真

    赤茶色の小型のアリで、腹部は濃く黒っぽい赤色。体長は2.5ミリメートルから6ミリメートルと大きさにバラつきがあり、土でアリ塚を作って住むこともヒアリの特徴です。詳しくは以下の環境省資料をご確認ください。

    その他の外来生物

    ナガミヒナゲシ

    ナガミヒナゲシ写真

    地中海沿岸原産のケシ科の一年草で、高さは15~60cm程に成長します。温暖で日当たりの良い乾いた肥沃地を好みます。4~6月に直径3cmのオレンジ色の花を咲かせます。他の植物の生育を抑制する物質を放出すると言われており、また、非常に小さな種子が大量にできるため繁殖力が強く、在来の生態系へ影響を与える可能性があります。

    また、茎や葉には、植物毒である「アルカロイド」が含まれており、皮膚が弱い人は、かぶれやただれを起こす危険がありますので、素手では触らないように注意をしてください。

    除草のポイント

    • 花が咲く前の除草が効果的です。花が咲いてから除草する場合は種子が飛散しないように注意してください。
    • 手がかぶれないよう、手袋などをつけて、草刈り鎌などで刈るか、スコップなどを利用して周囲の土ごと掘り返してください。
    • 前年に落ちた種子が隔年で発芽することもあるので、その場合は再度除草が必要です。