感染症に注意しましょう
- 初版公開日:[2024年04月01日]
- 更新日:[2025年12月16日]
- ID:8450
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流行中の感染症について
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴であるほか、普通の風邪と同じように、咽頭痛、鼻汁、咳等の症状も見られます。小児ではまれに急性脳症を発症し、高齢者や免疫力が低下している患者の場合には肺炎を伴うなど重症になることがあります。
流行状況(11月19日に警報が発令されました!感染防止対策の徹底をお願いします。)
令和7年第38週(9月15日から9月21日)における千葉県のインフルエンザ定点当たり患者報告数が1.15人となり、国がインフルエンザの流行開始の目安とする1.00を上回り、流行シーズンに入りました。
千葉県では、2025年第43週(10月20日から10月26日)におけるインフルエンザ定点当たり患者報告数が11.82人となり、国が定める注意報基準値(10)を超えたため、10月29日に「インフルエンザ注意報」を発令しました。
その後、2025年第46週(11月10日から11月16日まで)の定点当たり患者報告数が53.47人となり、国の定める警報基準値(30)を超えたため、2025(令和7)年11月19日、「インフルエンザ警報」が発令されました。
詳しくは、【茂原市】インフルエンザ警報の発令について(別ウインドウで開く)をご覧ください。
伝染性紅斑(リンゴ病)
伝染性紅斑とは、ヒトパルボウイルスB19が原因で起こる流行性の発疹性疾患で、幼児、学童等の小児に多い病気です。両頬に蝶翼状の紅斑が出現する特徴があり、リンゴのように赤くなることから「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。ほとんどの場合、合併症を起こさず自然に軽快しますが、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。
流行状況
県内で令和7年6月2日から6月8日までにおける伝染性紅斑の定点当たりの患者報告数が「2.08」となり、昨年12月に国の定める警報基準値「2」を上回って以来、再び警報基準を上回っている状況です。家庭や保育所、幼稚園、学校等において手洗いや咳エチケットなど感染防止対策の実施に努めましょう。
県内の流行状況について詳しくは、【千葉県】伝染性紅斑(リンゴ病)の流行について(別ウインドウで開く)をご覧ください。
予防のポイント
特別な治療法はなく、対症療法が行われます。ワクチンは開発されていません。
飛沫感染、接触感染の防止のため、基本的な感染症予防(手洗いやマスク着用を含む咳エチケット)と、人混みや症状がある方との接触を避けましょう。
伝染性紅斑の主な症状や感染経路等について詳しくは、【厚生労働省】伝染性紅斑とは(別ウインドウで開く)をご覧ください。
百日咳
百日咳とは、百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併する恐れがあります。
流行状況
県内では、令和7年38週に32例の届出があり、累計3,146例となっています。
県内の流行状況について詳しくは、【千葉県】感染症症情報センター(別ウインドウで開く)をご覧ください。
予防のポイント
生後2か月から定期接種として接種可能な5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。ただし、接種後年数が経過した人等での発病も見られますので、基本的な感染症予防(手洗いやマスク着用を含む咳エチケット)に努めましょう。
咳が長く続く場合は、早めに医療機関の受診をご検討ください。
百日咳の主な症状や感染経路等について詳しくは、【厚生労働省】百日咳とは(別ウインドウで開く)をご覧ください。
感染症について
千葉県感染症情報センターでは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示しています。
感染症発生状況の詳しくは、下記リンクをご覧ください。
【関連リンク】
基本的な感染症予防行動を行いましょう。
手洗い
外出先からの帰宅時や、調理前後、食事前等にこまめに手洗いを行いましょう。
咳エチケット
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症をはじめとして、咳やくしゃみの飛沫により感染する感染症は数多くあります。 「咳エチケット」は、これらの感染症を他人に感染させないために、個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。
特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。
海外渡航される方へ
海外で感染症にかからないようにするために、感染症に関する正しい知識と予防方法を身に付けましょう。
詳しくは、下記リンクをご覧ください。
【関連リンク】
厚生労働省検疫所ホームページ
・海外での感染予防のポイントについて詳しくは、 「海外へ渡航される皆さまへ!」(別ウインドウで開く) をご覧ください。
・国、地域別に感染症の流行状況、予防方法、体調が悪くなった場合の対応などについて詳しくは、FORTH(For Travelers' Health)(別ウインドウで開く) をご覧ください。
動物由来感染症
蚊媒介感染症
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。
詳しくは、厚生労働省「蚊媒介感染症」(別ウインドウで開く)をご覧ください。
ダニ媒介感染症
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。
ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が病気を発症することがあります。
詳しくは、厚生労働省「ダニ媒介感染症」(別ウインドウで開く)をご覧ください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況について
SFTSは、ウイルスを保有するマダニに刺されることにより感染します。
国内でのSFTS患者報告数は、平成25年に報告されて以降増加し、近年では年間100例を超えています。これまでは、西日本を中心に報告されていたところですが、今般、北海道で初めてSFTSの症例が確認されました。今後は西日本に限らず他の地域においても患者が報告される可能性があります。また、SFTSに感染した場合には重症化することもあることから、発症後速やかに診断する必要があります。
詳しくは、厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」(別ウインドウで開く)をご覧ください。
