第45回 千葉県移動美術館「フランス風景画―バルビゾン派と浅井忠―」
- [2021年8月19日]
- ID:6722
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第45回 千葉県移動美術館「フランス風景画―バルビゾン派と浅井忠―」
会期 令和3年9月11日(土曜日)~10月17日(日曜日)
会場 茂原市立美術館・郷土資料館 第1、2展示室
開館時間 午前9:00から午後5:00まで
観覧料 無料
内容 千葉県にゆかりの深い明治洋画界の巨匠 浅井忠(あさいちゅう)は、工部美術学校でバルビゾン派の影響を受けた画家フォンタネージに学びました。
千葉県立美術館のメイン・コレクションといえるコロー、ルソー、トロワイヨンなどバルビゾン派のフランス風景画と浅井忠の作品などあわせて45点を展示します。
掲載している画像は、ルソー《バルビゾンの農場(部分)》1850-55年、浅井忠《フォンテンブローの夕景》1901年
詳細内容
千葉県移動美術館は、千葉県立美術館の所蔵作品をより多くの県民の皆さまにご鑑賞いただくために、県内市町村の文化施設で開催する展覧会です。千葉県立美術館は、昭和49年の開館以来、千葉県ゆかりの作家や作品をはじめ、国内外の優れた作品の収集と保存、展示紹介に努めています。
第45回となる本展は、茂原市で開催し、県立美術館のメイン・コレクションといえる明治、激動の時代を生きた巨匠・浅井忠の作品と、浅井が指導を受けたフォンタネージ、関連の深いバルビゾン派のコロー、ルソー、トロワイヨンなど、フランスの風景画作品もあわせて展示します。
浅井忠は、1856年(安政3)年、佐倉藩士の長男として生まれ、明治9年、20歳の時、新設された工部美術学校に入学します。ここで、バルビゾン派の影響を受けたイタリア人画家フォンタネージより、遠近法など西洋絵画の指導を受けました。
明治洋画受難の時代を乗り越え、明治33年、東京美術学校教授として渡仏、特にグレー村での作品は、浅井の画業の頂点と言われています。帰国後、京都高等工芸学校教授となり、工芸分野の革新にも努めました。
バルビゾン派とは、パリの南東約60キロにあるバルビゾン村に由来し、1830年頃から70年頃に、この地に居住し、あるいは訪れて、自然やそこに暮らす人々を主題に創作活動した画家たちの総称です。中でもミレーは著名で《種まく人》、《晩鐘》などの作品をこの地で制作しました。
バルビゾン村の周辺にはフォンテーヌブローの森、セーヌ河や支流のロワン川、グレー村などがあり、後の印象派の画家たちも、この地を好んで描いています。
ご注意
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご入館の際は、マスクの着用、手指の消毒、検温とご連絡先の記入などへの協力をお願いします。
なお、混雑時は、入場を制限する場合があります。