小児用肺炎球菌について (子どもの予防接種)
- 初版公開日:[2015年05月01日]
- 更新日:[2024年4月1日]
- ID:11
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小児用肺炎球菌
肺炎球菌は細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。この菌は多くの子どもが鼻の奥に保有していて、時に細菌性髄膜炎・菌血症・肺炎・副鼻腔炎・中耳炎などの病気を引き起こします。細菌性髄膜炎は肺炎球菌によるものが30%を占めています。この菌による髄膜炎(肺炎球菌性髄膜炎)での死亡率や後遺症率(水頭症・難聴・精神発達遅滞など)は40%ほどにも達するといわれています。

小児用肺炎球菌ワクチンについて
小児用肺炎球菌(13価ワクチン)は細菌性髄膜炎や菌血症等を予防するワクチンです。世界100以上の国で使用されており、日本では平成25年11月から乳幼児用に使用が認められました。
また、令和6年(2024年)4月から、さらに2つの血清型が追加された15価ワクチンが定期接種で使用されることとなりました。
※13価ワクチンで接種を開始した場合でも、途中から15価ワクチンに切り替えて接種することが可能です。

対象者
生後2か月から5歳未満の者

接種スケジュール
通常は感染のピークなどから、生後2か月以上7か月未満で接種を開始します。

生後2か月から7か月未満で接種を開始する場合
合計4回接種
初回接種:27日以上の間隔で3回接種(生後1歳まで)
追加接種:初回接種3回目終了後、60日以上の間隔をあけて、1歳から1歳3ヶ月の間で1回接種
※ただし、2回目の接種は1歳までに行い、3回目の接種は2歳を超えないこと。また、初回接種2回目が1歳を超えた場合、初回3回目は行わない。いずれも追加接種は可能。

生後7か月から12か月未満で接種を開始する場合
合計3回接種
初回接種:27日以上の間隔で、生後12か月までに2回接種
追加接種:初回接種2回目終了後、60日以上の間隔をあけて1歳以降に1回接種
※ただし、初回2回目は生後24か月に至るまでに行い、それを超えたら行わない。追加接種は可能。

1歳から2歳未満で接種を開始する場合
合計2回接種
60日以上の間隔で2回接種

2歳から5歳未満で接種を開始する場合
1回接種