不活化ポリオについて (子どもの予防接種)
- [2018年4月1日]
- ID:4581
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不活化ポリオ
ポリオは「小児まひ」とよばれ、わが国でも50年前までは流行を繰り返していましたが、予防接種の効果で現在は国内での自然感染は報告されていません。しかし、現在でもパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアなどではポリオの流行があることから、日本にも入ってくる可能性があります。感染してもほとんどの場合は症状が出ませんが、発症するとかぜ様の症状があったあと、一部の人にまひが残ります。

病気の説明
ポリオは人から人へ感染します。感染した人の便中に排泄したウイルスが口から入り咽頭または腸に感染します。感染した人のウイルスは3~35日間、腸の中で増えます。しかし、ほとんどの場合、知らない間に感染し、症状が現れないうちに免疫を獲得します。症状が出る場合は、ウイルスが血液を介して脳、脊髄へ感染し、まひを起こすことがあります。呼吸困難により死亡することもあります。

接種スケジュール
合計4回接種
※生後3か月以上7歳6か月未満の間に接種

初回接種
3回接種
生後3か月以上1歳未満の間に、20歳以上(標準的には56日以内)の間隔をおいて3回接種

追加接種
1回接種
1期初回接種の3回目から6か月以上、(標準的には1年以上1年6か月未満の間)で1回接種

生ポリオワクチンを接種したことがあるお子様へ
生ポリオワクチンをすでに接種したことがある場合、不活化ポリオワクチンの接種回数が変わります。

生ポリオワクチンをすでに1回接種している場合
不活化ポリオワクチンを3回接種
生ポリオワクチン接種から27日以上あけて、1回目の不活化ポリオワクチンを接種
1回目の不活化ポリオワクチン接種から20日以上、標準的には56日までの間隔で、2回目の不活化ポリオワクチンを接種
2回目の不活化ポリオワクチン接種から6か月以上、標準的には1年以上1年6か月未満で、3回目の不活化ポリオワクチンを接種

生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合
不活化ポリオワクチンの接種は必要ありません