ヒブワクチンについて (子どもの予防接種)
- 初版公開日:[2018年04月01日]
- 更新日:[2024年4月1日]
- ID:4574
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ヒブ
ヒブ(Hib)とはb型インフルエンザ菌という細菌です。この細菌が血液や肺に進入すると、髄膜炎・敗血症・肺炎・化膿性関節炎などを引き起こします。ヒブは新生児以降の髄膜炎の原因菌の第1位で、患者の年齢は0歳から1歳が7割を占めます。発症のピークは生後9カ月です。
ヒブによる髄膜炎の初期症状はかぜと似ており、早期診断は困難です。また、症状が急速に進行するのが特徴です。国内では年間約600人が発症しています。治療として、化学療法を行っても、予後不良となることが多く、発症すると約2~5%は死亡、約30%は後遺症(てんかん、難聴、発育障害など)が残ります。
ヒブワクチンについて
ヒブワクチンはb型インフルエンザ菌による感染症、特に侵襲性の感染症(髄膜炎・敗血症・肺炎・骨髄炎など)を予防するワクチンです。世界保健機関(WHO)は、1998年乳幼児への定期接種を強く勧告し、ヒブワクチンはすでに世界110か国以上で接種されています。
※4種混合ワクチンやヒブワクチンを1回でも接種している方は、原則同一ワクチンで接種を継続することとなっています。
※5種混合ワクチンを接種している方は、4種混合ワクチンとヒブワクチンを接種する必要はありません。
対象者
生後2か月から5歳未満の者
接種スケジュール
標準的には、生後2か月から7か月未満で接種を開始します。
生後2か月から7か月未満で接種を開始する場合
合計4回接種
初回接種:27日以上(標準的には56日まで)の間隔で3回接種
追加接種:初回接種3回目終了後、7か月以上(標準的には13か月まで)の間隔で1回接種
※初回2、3回目は生後12か月に至るまでに行い、それを超えたら行わない。追加接種は可能だが、最終接種から27日以上の間隔をおいて1回接種する。
生後7か月から12か月未満で接種を開始する場合
合計3回接種
初回接種:27日以上(標準的には56日まで)の間隔で2回接種
追加接種:初回接種2回目終了後、7か月以上(標準的には13か月まで)の間隔で1回接種
※初回2回目は生後12か月に至るまでに行い、それを超えたら行わない。追加接種は可能だが、最終接種から27日以上の間隔をおいて1回接種する。
1歳から5歳未満で接種を開始する場合
1回のみ接種