5種混合について (子どもの予防接種)
- 初版公開日:[2024年04月01日]
- 更新日:[2024年4月1日]
- ID:8413
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5種混合 (百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)
5種混合ワクチン(4種混合にヒブが混合されたワクチン)は、令和6年4月1日から接種が可能となりました。
※4種混合ワクチンやヒブワクチンを1回でも接種している方は、原則同一ワクチンで接種を継続することとなっています。
※すでに4種混合ワクチンとヒブワクチンの接種が完了している方は、5種混合ワクチンを接種する必要はありません。
病気の説明
百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こる病気です。百日せきは普通のかぜのような症状ではじまりますが、咳がひどく、顔を真っ赤にして続けざまにせき込みます。咳のあと笛をふくような呼吸をします。熱は出ません。乳幼児は咳で呼吸ができず、酸素不足でくちびるが青くなったり、けいれんを起こすことがあります。肺炎や脳症などの合併症を起こしやすく、乳児では命にかかわります。
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染によって起こる病気です。のどや鼻に感染し、症状は高熱、のどの痛み、犬の遠吠えのような咳、吐き気などで、のどに膜のようなものをつくり、窒息死することもあります。発症後2~3週間で菌の毒素により心筋梗塞や神経まひを起こします。
破傷風
破傷風菌は土の中にひそんでいて、小さな傷口から感染し、体の中で増え、毒素を出し始めると口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、治療が遅れると死亡することもあります。
ポリオ
ポリオは「小児まひ」と呼ばれ、わが国でも50年前までは流行を繰り返していましたが、予防接種の効果で現在は国内での自然感染は報告されていません。しかし、現在でもパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアでポリオの流行があることから、日本にも入ってくる可能性があります。感染してもほとんどの場合は症状が出ませんが、発症するとかぜ様の症状があったあと、一部の人にまひが残ります。
ヒブ
ヒブ(Hib)とはb型インフルエンザ菌という細菌です。この細菌が血液や肺に進入すると、髄膜炎・敗血症・肺炎・化膿性関節炎などを引き起こします。ヒブは新生児以降の髄膜炎の原因菌の第1位で、患者の年齢は0歳から1歳が7割を占めます。発症のピークは生後9カ月です。
ヒブによる髄膜炎の初期症状はかぜと似ており、早期診断は困難です。また、症状が急速に進行するのが特徴です。国内では年間約600人が発症しています。治療として、化学療法を行っても、予後不良となることが多く、発症すると約2~5%は死亡、約30%は後遺症(てんかん、難聴、発育障害など)が残ります。
対象者
生後2か月から7歳6か月未満の者
接種スケジュール
合計4回接種
1期初回接種
3回接種:生後2か月以上7か月未満の間に、20日以上、標準的には20日以上56日までの間隔をあけて3回接種
1期追加接種
1回接種:1期初回接種の3回目から6か月以上、標準的には6か月以上1年6か月未満の間に1回接種