ロタウイルスワクチンについて (子どもの予防接種)
- 初版公開日:[2020年07月10日]
- 更新日:[2020年7月10日]
- ID:6078
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ロタウイルス胃腸炎について
5歳以下の乳幼児にみられるウイルス性胃腸炎です。その感染力は強く、一般的な手洗いなどでは予防が難しいと言われています。ロタウイルス胃腸炎の多くは突然のおう吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。日本でのロタウイルス胃腸炎の発症は冬~春に多く、主に生後3~24か月の乳幼児に起こります。
生後3か月までは、母親からもらった免疫によって感染しても症状が出ないか、症状があっても軽く済みますが、生後3か月以降に初めて感染すると重症化しやすくなります。
ロタウイルスワクチンについて
ロタリックス(1価ワクチン)
経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(平成23年7月1日製造販売承認)
ロタウイルス胃腸炎患者から分離したヒトロタウイルスを弱毒化し、培養細胞で増殖させて精製した後にシロップ状にした経口生ワクチンですが、他のタイプ(ロタリックス以外)のロタウイルスの感染に対しても予防効果があります。
ロタテック(5価ワクチン)
5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(平成24年1月18日製造販売承認)
世界中で検出されている主要なヒトロタウイルスの5種類を考慮し、5つの中和抗原をそれぞれ発現するヒト-ウシロタウイルス再集合体を含む経口弱毒生ワクチンです。
※どちらのワクチンも同様の効果が認められており、ワクチンの種類で抗体のつき方に差はないと考えられています。
※吐き出した場合の再接種は必要ありません。少量でも飲み込んでいれば一定の効果があることや、ロタウイルスワクチンは複数回接種することになっており、一連の接種の効果が期待できることから、吐き出した場合でも1回の接種とお考えください。
接種対象者
令和2年8月1日以降に生まれた方
※令和2年7月生まれまでの方は、接種日が10月1日以降でも定期予防接種とはならず任意予防接種(自費)の取り扱いとなります。接種を希望する場合には、標準的な接種期間になりましたら接種することをおすすめします。
※8月1日~19日生まれの方が出生6週に1回目の接種をされますと、10月1日前となり、任意予防接種(自費)となりますので、ご注意ください。
接種スケジュール
2種類のワクチンがあり、必要回数、スケジュールが異なります。
※初回接種は出生14週6日後までに行うことが推奨されています。出生15週0日後以降に受けることは、腸重積症のリスクが高まるため、安全性の観点からおすすめしておりません。