ロタウイルスワクチンについて (子どもの予防接種)
- 初版公開日:[2020年07月10日]
- 更新日:[2024年4月1日]
- ID:6078
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
ロタウイルス胃腸炎について
5歳以下の乳幼児にみられるウイルス性胃腸炎です。その感染力は強く、一般的な手洗いなどでは予防が難しいと言われています。ロタウイルス胃腸炎の多くは突然のおう吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。日本でのロタウイルス胃腸炎の発症は冬~春に多く、主に生後3か月から24か月の乳幼児に起こります。
生後3か月までは、母親からもらった免疫によって感染しても症状が出ないか、症状があっても軽く済みますが、生後3か月以降に初めて感染すると重症化しやすくなります。
ロタウイルスワクチンについて
※令和2年(2020年)10月1日から定期予防接種になりました。
ロタリックス(1価ワクチン)
経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン
ロタウイルス胃腸炎患者から分離したヒトロタウイルスを弱毒化し、培養細胞で増殖させて精製した後にシロップ状にした経口生ワクチンですが、他のタイプ(ロタリックス以外)のロタウイルスの感染に対しても予防効果があります。
ロタテック(5価ワクチン)
5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン
世界中で検出されている主要なヒトロタウイルスの5種類を考慮し、5つの中和抗原をそれぞれ発現するヒト-ウシロタウイルス再集合体を含む経口弱毒生ワクチンです。
※どちらのワクチンも同様の効果が認められており、ワクチンの種類で抗体のつき方に差はないと考えられています。
※吐き出した場合の再接種は必要ありません。少量でも飲み込んでいれば一定の効果があることや、ロタウイルスワクチンは複数回接種することになっており、一連の接種の効果が期待できることから、吐き出した場合でも1回の接種とお考えください。
上記2種類のワクチンは、必要回数、スケジュールが異なります。
※初回接種は出生14週6日後までに行うことが推奨されています。出生15週0日後以降に受けることは、腸重積症のリスクが高まるため、安全性の観点からおすすめしておりません。
ロタリックス(1価ワクチン)
対象者
出生6週0日後から24週0日後までの間にある者
接種スケジュール
合計2回接種:27日以上の間隔
標準的には、初回接種を生後2か月に至った日から出生14週6日後までの間に接種します。
ロタテック(5価ワクチン)
対象者
出生6週0日から32週0日後までの間にある者
接種スケジュール
標準的には、初回接種を生後2か月に至った日から出生14週6日後までの間に接種します。