美術企画展 林功展-幻の初期作品と郷土ゆかりの作品-
- 初版公開日:[2022年04月26日]
- [更新日:2022年4月26日]
- ID:209
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会期
平成18年9月14火(木曜日)~10月18日(水曜日)
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内容
現代日本画界の俊英作家、林功(はやし いさお)氏は昭和21年、現在の茂原市町保に生まれました。昭和44年、東京藝術大学を卒業し、日本美術院展に出品。同46年には、同大学大学院(保存修復技術専攻)を修了し、数多くの文化庁模写事業に参加しました。日本の古典作品と中国古画に学んだ独自の作風で、日本の古寺を描いた代表的な作品群を生み出し、また、生前60回以上も中国に渡り、悠久の大陸風情を情感豊かに謳(うた)いあげました。惜しくも平成12年に取材中の中国にて亡くなりましたが、日本美術院のみならず、横の会(よこのかい)展、グループ目(め)展等の活動に参加した旺盛な創作意欲は目覚しいものでした。
当館では平成14年、代表作品を網羅する林功展を開催し、大好評を頂きました。今回の展覧会では、東京藝術大学卒業制作のほか、永年の間個人蔵で、近年その所在の明らかとなった幻の初期作品群により、画家として駆け出しであった作者の姿に迫ります。さらに地域のコレクターの所蔵する、郷土ゆかりと言うべき作品により、大作作品とは一味違った魅力を紹介するとともに、合計50点以上の作品により、画家林功の伝えたかったメッセージはどういうものであったかを探っていく展覧会といたします。