
石造釈迦如来立像(せきぞうしゃかにょらいりゅうぞう)
胴部で継ぎ合わせた丈六の丸彫立像で、合掌印を結び、衣文の彫法も浅く、整然としている。慈愛に満ちた童顔で、現世を静かに見守る姿は素晴らしく、かなりの石工の手になるものであることがうかがわれる。
釈迦如来の印相は通常説法印であるが、この像のように合掌印は珍しい。これは石彫りの制約から彫り易さや、強度の点を考慮したものと思われる。
台座は蓮華座で、銘文によると元禄四年(1691年)に造立したとある。市内に現存する石仏中最大のものでかつ彫技も優秀である。