長尾宝泉寺の磨崖仏及び扁額
- [2020年11月6日]
- ID:6180
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長尾宝泉寺の磨崖仏及び扁額
茂原市指定文化財(平成29年12月22日指定)
・所在 茂原市長尾1884
・所有 宝泉寺
磨崖仏は岩山の表面を掘った中の中央部に不動明王、その左に眷属の制多加(せいたか)童子、右に矜羯羅(こんがら)童子、壁面左端には毘沙門天が彫刻されています。
正確な製作年代は不明ですが『宝泉寺略縁起』では、9世紀以降にこの地を訪れた空海によって掘られたとされています。
一方の扁額は延享3年(1746)のもので「南無妙法蓮華経 不動明王」と、1つの額の中に日蓮宗(妙法蓮華経)と真言宗(不動明王)の信仰が収められている珍しいものです。
もともと宝泉寺は不動寺の名で真言宗の寺院でしたが、上総七里法華によって日蓮宗妙満寺派日什門流に改宗し(現在は単立寺院)、寺名も現在のものへと変わりました。