釈迦三尊図
- [2015年2月25日]
- ID:1137
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

釈迦三尊図(しゃかさんぞんず)
茂原市指定文化財(昭和53年12月28日指定)
- 所在 茂原市本納3101番地
- 所有 蓮福寺

画面は各幅とも縦115センチメートル、横50.8センチメートルである。中幅には岩の上に正面を向いて端座する釈迦が描かれ、右幅は右手に如意(にょい)、左手に経巻を持つ文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が唐獅子(からじし)の背に騎する姿を表わし、左幅は六牙の白像に乗った普賢菩薩(ふげんぼさつ)が経巻を開き持つ姿を描いている。
三図はみな謹直細密な墨線をもって描かれ顔の部分のみ淡い朱色がほどこされている。運筆はやわらかみのうちに強さがあり宗教画としての堂々とした趣致をつくりだしている。
筆者は江戸初期壇に重きをなし、絢爛たる金碧障壁画(こんぺきしょうへきが)、屏風画、画軸など多数の名作を残している。狩野山雪(1590年~1651年)である。