
薬王寺の薬師如来像(やくおうじのやくしにょらいぞう)
茂原市指定文化財(平成3年10月31日指定)
- 所在 茂原市高師1345番地1 茂原市立美術館・郷土資料館
- 所有 薬王寺
この仏像は、頭部と蓮華座が既に失われ、袖の稜線も朽壊し、残る高さは36センチメートル程である。
仏像の背面に墨書で、「嘉祥二年(849年)」と書かれているのが読み取れる。嘉祥2年は、平安初期の時代である。
肩の丸みから長い両袖の裾に至る端整な姿、かすかに残る衣紋の痕跡、手の形や薬壺を持つ姿から、薬師如来像と思われる。仏像の材質は、檜とみられ、昔は漆箔が施されていたものと思われる。