千葉県長生郡役所玄関(車寄)
- [2016年12月1日]
- ID:3474
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千葉県長生郡役所玄関(車寄)(ちばけんちょうせいぐんやくしょげんかん(くるまよせ))
茂原市指定文化財(平成28年11月25日指定)
・所在 茂原市茂原1016
・所有 茂原市(茂原市立朝日の森保育所)
長生郡役所(明治末年頃)
現在、保育所敷地内にある長生郡役所玄関(車寄)
長生郡役所は木造1階平屋建て、寄棟造(瓦葺)の建物で玄関に車寄があった。現存しているのは、車寄の部分である。
長生郡役所の前身は、長柄・埴生郡役所といい、明治11年(1878年)に郡区町村編制法により、東光院を仮庁舎として設立された。同13年(1880年)には、埴生郡が上埴生郡に改められ長柄・上埴生郡役所と改称、庁舎も茂原町南三原(現茂原市茂原)に新築移転、明治30年(1897年)には長柄郡と上埴生郡が合併して、長生郡となり、千葉県長生郡役所と改称、大正15年(1926年)に廃止されるまで、4町22村を管轄し、県と町村を繋ぐ行政機関として大きな役割を果した。
その後、土地と建物は千葉県から個人が払い下げを受け、昭和5年(1930年)に私立朝日の森保育園として再生した。平成4年(1992年)、茂原市に寄贈され、翌年に茂原市立朝日の森保育所と改称。同10年(1998年)、全面改築の際、郡役所の玄関(車寄)を歴史的遺構として保存した。