今関啓司(洋画)
- 初版公開日:[2020年03月05日]
- [更新日:2020年3月5日]
- ID:3585
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茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の今関啓司の作品

略歴
今関啓司(いまぜき けいし)(1893~1946)
明治26年、現 千葉県長生郡長南町(茂原市に隣接)に生まれる。長南小学校卒業後、13歳で上京。大正4年、日本美術院研究所に入所。村山槐多などとともに「院研究所の三銃士」といわれた。翌年、第3回院展に初入選、樗牛賞受賞(当時、院展には洋画部があった)。
大正8年、院友となるが、翌年、日本美術院洋画部同人とともに脱退。大正11年には、旧院展洋画部中心の春陽会創設に客員として参加。以後、会員となり同展中心に発表。
日本全国の放浪取材に出て、現場制作するという気力に満ちた情熱的な作家で、晩年には故郷房総に取材した作品が多い。昭和21年、53歳で逝去。

主な収蔵品
今関啓司の収蔵作品数は、洋画6点、水墨画1点、素描26点です。このうち、洋画3点と素描3点を掲載します。

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今関啓司「水辺初夏(一松村)」(みずべしょか ひとつまつむら) キャンバス・油彩 大正11 年(1922) 作 37.9×45.5cm
第1回 春陽会展(1923年)出品
第60回記念春陽展(1983年)出品
春陽会創立に客員として関わった、作者29歳の時の情熱的な作品である。

今関啓司「山中早春(東金)」(さんちゅうそうしゅん とうがね) キャンバス・油彩 昭和17年(1942)作 73.0×100.0cm
第20回 春陽展出品
昭和17年2月~3月にかけて描かれた晩年の傑作の一つ。

今関啓司「春来山田(君津)」(しゅんらいやまだ きみつ) キャンバス・油彩 昭和18 年(1943) 作 72.7×100.0cm
第21回 春陽展出品。
昭和21年に亡くなる直前、昭和18年に病を押しての取材旅行にて描かれた作品。春の房総の明るい日差しをとらえている。「房総に生まれ、房総を描きつくした画家」と呼ばれた作者の代表作のひとつ。

今関啓司「太東岬」(たいとうみさき) 素描 紙、コンテ 昭和16年(1941)作 27.9×36.3cm

今関啓司「沼畔(日吉)」(しょうはん ひよし) 素描 紙、コンテ 制作年不明 24.3×35.5cm

今関啓司「冬山(茂原)」 素描 紙、コンテ 制作年不明 27.3×35.7cm