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石井伝三（洋画）
- 初版公開日:[2020年03月05日]
- [更新日：2020年3月5日]
- ID:3581
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茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の石井伝三の作品
略歴
石井伝三（いしい でんぞう）（1931～2012）
昭和6年、現 茂原市高師に生まれる。中央美術学園在学中の昭和30年、白日会初入選。（中央美術協会でも、受賞を重ね、後に賞選考委員までなるが、後に自ら退会）
昭和42年、日展に初入選。昭和60年の白日展では特別賞・M賞受賞。平成9年には同展の内閣総理大臣賞受賞。他に個展など多数開催。平成12年、当館企画展「石井伝三展」開催。
一貫して海辺の、心温まる風景を描き続けた。平成24年1月18日 没、享年80歳。
白日会委員、日展会友、日本美術家連盟会員、千葉県美術会（県展）理事、茂原市美術協会理事、茂原市高師在住であった。
主な収蔵品
石井伝三の収蔵作品数は洋画作品が計9点です。このうち5点を掲載しています。
また、
日立茂原関連会社の社内報表紙原画（案を含む）計259点の収蔵があり、このうち5点を掲載しています。
ご注意 画像の転載・利用を禁じます。
石井伝三「海辺」 キャンバス・油彩 昭和43年（1968）作 145.8×112.0cm
第11回 日展入選。
作者2度目の日展入選作で、南房総の「江見」での取材によ
るもの。作者は『石垣との対比が興味深かった。このような風景も最近はめっきり見られなくなった』と語っていた。
石井伝三「椿と海」 キャンバス・油彩 昭和57年（1982）作 130.3×162.0cm
第34回 中央美術協会展出品。
作者によれば、この椿と海は別々に取材したとのことであるが、南国房総の’暖かな冬’の雰囲気を描いた作品である。
石井伝三「船と集落」 キャンバス・油彩 平成5年（1993）作 162.2×162.2cm
第69回白日展出品作品。
作者の得意とする船のシリーズの大作で、南房総・和田浦の港に取材したもの。
海の厳しさを感じさせる絶壁と静まり返る船が対比されて興味深い作品である。
石井伝三「早春譜」 キャンバス・油彩 平成7年（1995）作 50.0×60.8cm
茂原公園にある弁天湖湖畔の桜を描いたもの。作者は、桜に注ぐ春の陽ざしが大変印象深かった、という。
石井伝三「残照」（ざんしょう） キャンバス・油彩 平成9年（1997）作 130.5×130.5cm
第73回 白日展 内閣総理大臣賞受賞。
静まり返る港に、夕暮れの光の差す、劇的な瞬間を描いた緊張感ある作品。
日立茂原関連会社社内報表紙原画について
石井伝三は、日立茂原関連会社の社内報表紙原画制作を手がけていた。
印刷に適するようペン画とし、題材は茂原市近隣の寺社、駅、坂、県内の海岸風景、港、名所旧跡、季節の草花など広範囲である。
これらは、昭和56（1981）年10月号～平成15（2003）年6月号までの261冊、実に21年9ヶ月に及ぶもので、毎号の現場取材と「表紙のことば」へのコメント執筆まで、自身で行っている。
このうち251冊分の原画を収蔵している。原画の案8点を含めると、計259点。地域ゆかりの企業と作家、歴史を知る上で、今後有意義な資料である。
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石井伝三 日進報No.1（1981年10月号）表紙原画 「日進工業（株）正門前」 ペン画 紙本インク 昭和56年（1981） 作 24.0×18.0cm
記念すべき創刊号の原画では、ロゴや誌面全体のレイアウトまでが描かれている。
石井伝三 日進報No.29（1984年2月号）表紙原画「月の沙漠海岸」（つきのさばくかいがん） ペン画 紙本インク 昭和59年（1984） 作 12.5×18.0cm
石井伝三「日立日進No.101（1990年2月号）表紙原画」「和田漁港」（わだぎょこう） ペン画 紙本インク 平成2年（1990） 作 12.5×18.5cm
石井伝三「日立EDNo.17（1996年1月号）表紙原画」「安房小湊駅」（あわこみなとえき） ペン画 紙本インク 平成8年（1996） 作 12.5×18.3cm
石井伝三「日立EDNo.71（2000年7月号）表紙原画」」「もばら七夕まつり」 ペン画 紙本インク 平成12年（2000） 作 12.3×18.3cm