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あしあと

    白井花径(書)

    • 初版公開日:[2020年03月05日]
    • [更新日:2025年7月18日]
    • ID:3916

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    茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の白井花径の作品

    略歴

    白井 花径 (しらい かけい)  (1929~2022)

    昭和4年、現 茂原市上永吉に生まれる。同21年、現 千葉県立樟陽高校を卒業し、同23年に、板倉花巻の設立した大成書道会に入門。

    昭和31年に千葉県展に初入選、以降7回連続入選。同33年には、全日本書芸文化院に入る。

    昭和38年、全日本書芸文化院主催の全国書初展で推薦(最高賞)受賞。

    昭和55年には第9回全書芸展にて準大賞受賞。

    師 花巻が昭和21年に大成書道会を設立し、同43年に没するまで刊行した書道誌「松風」を継承し、同会代表として、編集刊行を続けている。大成書道会では、昭和63年、平成10年の2度にわたり、板倉花巻の遺墨集を発行。

    当館共催団体の茂原市書道協会、上総書道会の設立時からの会員で、茂原市書道協会副会長、会長を務めた。


       

    主な収蔵品

    白井花径の収蔵作品数は18点です。このうち5点を掲載しています。

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    白井花径「一點梅花」

    白井花径「一點梅花」 紙本墨 昭和48年(1973)作 120.5×31.5cm

    禅語「一点梅花蕊、三千世界香」
    (いってんばいかのずい、さんぜんせかいかんばし)
    「點」は、「点・照らす・灯す」の意味。 

    師匠である板倉花巻は昭26年に鶴枝小で「一徑梅香雲満池 半窓花影月籠紗」の詩を書いており、類似した禅語を作品としたのは、その影響かと推測される。

    白井花径「林間煖酒」

    白井花径「林間煖酒」 紙本墨 昭和60年(1985)作 134.8×32.5cm
    昭和60年秋 茂原市文化祭出品
     
    白居易詩
    林間煖酒焼紅葉 石上題詩掃緑苔

    林の中で紅葉を焼いて酒をあたためて飲み、
    石の上に翠の苔を払って詩を書きつける

    花巻も同詩の作がある。

    白井花径「昨是今非共忘却」

    白井花径「昨是今非共忘却」 紙本墨 平成20年(2008)作 135.5×33.4cm

    昨是今非共忘却 
    只聴松風十二時
     禅語
     
    昨是(さくぜ)今非(こんひ)共(とも)に忘却(ぼうきゃく)す。
    只(ただ)聴(き)く松風(しょうふう)の十二時(じゅうにじ)なるを。 

    いろいろな迷いを去り、松風の音の中から、宇宙の大自然の息吹を聴き、それと一体となった境地になりたいものだ。

    この作品とよく似た禅語の書「昨日之非不可留 今日之是不可執」を、師 花巻が残している。
    作者が、いかに花巻の素朴な美しさに感銘を受けているか読み取れるかのような作品である。


    白井花径「大巧若拙」

    白井花径「大巧若拙」 紙本墨 平成26年(2014)作 34.4×34.8cm
    平成26年 第63回 茂原市文化祭出品
     
    禅語「大巧(だいこう)は拙(せつ)のごとし」

    白井花径「静坐竹林」

    白井花径「静坐竹林」 紙本墨 平成27年(2015)作 137.2×34.4cm
    平成27年 第64回 茂原市文化祭出品
     
    静坐竹林觀自在、閒遊蘭若悟文殊
    竹林に静坐(せいざ)し自在(じざい)を觀(かん)じ、
    閒(しずか)に蘭若(らんにゃ)に遊び文殊(もんじゅ)を悟る

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