司工房 初見閲司(工芸・袋物)
- 初版公開日:[2020年03月05日]
- [更新日:2020年3月5日]
- ID:3724
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茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の司工房の作品

司工房と茂原について
司工房 初見閲司(つかさこうぼう はつみえつじ) (1928~2008)
東京で永年、伝統工芸職人を指示して、総合プロデュースする形で袋物の製作販売を続けた初見閲司は、母親の実家である茂原市で晩年を過ごし、平成10年、当館企画展「滅び行く伝統工芸展」に多大な協力をされました。
昭和3年、茂原市下永吉生まれ。以降、東京で過ごし、同19年、陸軍航空省立川航空工廠に配備。戦災後は、世田谷に移り、家業の袋物卸商に携わる。昭和28年、山本富士子が出演の映画「金色夜叉」にて使用する巾着袋をデザイン、製作。
昭和30年に巣鴨に移り、同54~55年には伝統工芸展に出品。茂原市には同61年から在住した。
「言葉だけで伝統工芸などと言っても、職人がいなくなっては、確実に伝統工芸は滅びる」と、日本の文化、技術への警鐘を鳴らす主張を強く持った人物であった。

主な収蔵品
司工房による袋物の収蔵作品は計21点です。このうち7点を掲載しています。

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司工房袋物 「こぎん共刺七寸一文字両アオリ提(アイヌ柄)」(こぎんともざし ななすん いちもんじ りょうあおりさげ あいぬがら)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 石渡安三
袋物 麻濃紺地,白綿糸刺 牛エルク革
昭和52年(1977)作
20.8×28.8×12.0cm
司工房袋物 「こぎん二段両アオリ提(アイヌ柄)」(こぎんにだん りょうあおりさげ あいぬがら)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 石渡安三
袋物 麻藍地、白綿糸刺 牛エルク革
昭和54年(1979)作
21.0×30.0×13.0cm
司工房袋物 「山繭鳥羽絵天チャック手提(相撲)」(やままゆ とばえ てんちゃっく てさげ すもう)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 藤崎 武、絵 吉田勝風 手描
袋物 正絹山繭生地(しょうけん やままゆ きじ)
昭和60年(1985)作
19.7×29.5×10.5cm
司工房袋物 「帆布ローケツ染鳥羽絵チャック(朱 湯浴み)」(ほぬの ろーけつ とばえ ちゃっく しゅ ゆあみ)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 石渡安三、絵 吉田勝風 手描
袋物 四号綿帆布、ローケツ染
昭和53~54年(1978~79)作
19.2×32.7×3.2cm
司工房袋物 「帆布ローケツ染抽象柄」(ほぬの ろーけつぞめ ちゅうしょうがら)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 石渡安三、絵 森 手描
袋物 帆布、ローケツ染
昭和25~29年(1950~54)作
12.1×32.2×3.8cm
司工房袋物 「こぎん七五、五本立ソフト(アイヌ柄)」(こぎん しちご ごほんだて そふと あいぬがら)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 川村次男
袋物 麻濃紺地、白綿糸刺 牛エルク革
昭和54年(1979)作
13.0×22.9×5.0cm
伝統工芸展出品
司工房袋物 「こぎん七五、五本立ソフト(藍地、薄藍)」(こぎん しちご ごほんだて そふと あいじ、うすあい)
製作指導 司工房 初見閲司、作者 川村次男
袋物 麻濃紺地、白綿糸刺 牛エルク革
昭和50年代(1975~84)頃作
13.0×22.9×4.9cm
伝統工芸展出品