三橋光慶(水墨画)
- 初版公開日:[2020年03月05日]
- [更新日:2025年5月3日]
- ID:8930

茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の三橋光慶の作品

略歴
三橋光慶(みつはし こうけい)(1854~1879)
嘉永7・安政元年、現在の茂原市早野新田に生まれる。幼名を兵司といい、6歳の頃より絵をたしなみ、江戸に上り鈴木我古に学び、東州と号
した。
明治維新の争乱で郷里に帰り、明治6年、現在の茂原市六ツ野に開校した惣寿小学校に、開校と同時に着任。長生村岩沼神社の奉納絵をはじめ、広く地域に作品が残っている。明治12年、病に倒れ25歳の若さで急逝。

主な収蔵品
三橋光慶の収蔵作品数は計1点です。

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三橋光慶「四端説(したんせつ)」 水墨画 紙本墨 四曲一隻屏風 明治元(1868)年作 各135.3×60.6cm
作者が、幼名の兵司を名乗っていた明治元年、作者14歳の作である。
孟子(もうし)の説いた道徳学説「四端説(したんせつ)」には、惻隠(そくいん)、羞悪(しゅうお)または廉恥(れんち)、辞譲(じじょう)、是非(ぜひ)の人間の四つの感情が、努力によって、仁・義・礼・智の四つの徳に到達するとある。その感情を四人の孟子の姿で具現化した作品。
平成9年、茂原市七渡の白井家より寄贈を受けた資料で、当初の襖四枚を屏風に表装した作品。