矢部 宏(日本画)
- 初版公開日:[2020年03月05日]
- [更新日:2020年3月5日]
- ID:3577
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茂原市立美術館・郷土資料館収蔵の矢部 宏の作品

略歴
矢部 宏(やべ ひろし)(1935~) 日本画家・本納絵馬5代目
昭和10年、現 茂原市本納に生まれる。同29年、県立長生高校卒業。父である矢部華径(南画
家)そして、故・川本末雄(日本画家・日展参事)に学ぶ。同39年、千葉県勤労者美術展で特選受賞。千葉県展では、同42年、県議会議長賞、翌年に、県美術会長賞を受賞。
日展には、昭和44年初入選。翌年から同54年までは日春展(日展 日本画部 春季展)に入選。昭和49年の出品作は外務省買い上げとなった。
千葉県指定伝統的工芸品、「本納絵馬」の伝承者(五代目)でもあり、絵画性の高い絵馬を作っている。明るい色彩の風景・植物の作品が多い。
平成13年には、当館企画展「矢部宏展」が開催され、平成24~25年には「本納絵馬五代の系譜と矢部宏展」が開催された。
現在、茂原市美術協会顧問として地域の文化発展に貢献している。茂原市本納在住。

主な収蔵品
矢部宏の収蔵作品数は計7点で、他に寄託資料1点があります。このうち4点を掲載しています。

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矢部 宏「上総野」(かずさの) 紙本彩色 昭和61年(1986)作 80.3×100.0cm

矢部 宏「萌春」(ほうしゅん) 紙本彩色 平成6年(1994)作 96.9×130.3cm
当館開館記念展出品
仲睦まじい鴨が水辺に遊ぶ春の情景。作者のロマンチックな一面が見いだされる一枚である。

矢部 宏「安房の花園」 紙本彩色 平成10年(1998)作 80.4×116.6cm
第50回記念 千葉県展出品
南房総の代表的な風景を明るく描き出した、作者の代表的な作品。

矢部 宏「ひめはるに咲く(花菖蒲)」 紙本彩色 平成13年(2001)頃作 72.7×90.9cm
茂原市の ひめはるの里 に取材した作品で、当初、ひめはるの里に展示されていましたが、平成19年に当館収蔵品となりました。